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アイヌの伝承

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ID 伝承者 日本語名 伝承者の
アイヌ語名
/日本語名
伝承
1388 上田トシさん

上田トシさん

平取町

P0034
バアソブ
【ア】ムク
・根を生のまま食べました。35267
1389 川上まつ子さん

川上まつ子さん

平取町

P0034
バアソブ
【ア】ムク
【日】ヤマイモ
・春先に根を掘り、生のまま皮をこすり取って食べました。たくさんとったときは、たるに水を少し入れ、そこにバアソブの根を入れ、棒でこねるようにして薄皮をむきました。それをマメと一緒に煮物にし、油を入れてつぶして食べました。おいしいものでした。34648
・産後に母乳が出ない人に、バアソブを使ったおまじないをしました。その後バアソブを食べていると、自然に母乳が出るようになりました。バアソブから白い液が出るので、それを乳に見立てておまじないをするというのはもっともだと思いました。34648
1390 新井田セイノさん

新井田セイノさん

むかわ町

P0034
バアソブ
【ア】ムク
・ツルの草で、牧場の道路ふちに生えていて、砂の中に丸いイモがついています。生で食べると甘みがありました。皮をむいて煮て食べると聞いたこともあります。35246
1391

黒川セツさん

平取町

P0034
バアソブ
【ア】ムク
・根は細長いものもあるし、丸いものもありました。生のまま食べました。35267
1392

P0034
バアソブ
【ア】ムク
・春先に根を掘り、生のまま皮をむいて、またはイモの塩煮のように煮て食べます。煮ると少し苦みがありました。
1393 山川 弘さん

山川 弘さん

帯広市

P0034
バアソブ
【ア】ムク
・春先、まだ芽の出ないうちがおいしいといいます。前年の枯れたツルを目印に掘りました。根の皮をむき、煮てつぶして食べるというのを聞いたことがあります。30101
1394

P0068
カリガネソウ
・名前は聞いたことがありませんが、背が高く、そばを通ると嫌なにおいのする草があります。それのことではないでしょうか。
1395 織田ステノさん

織田ステノさん

新ひだか町静内

P0091
ツルコケモモ
【ア】カタム
・名前を聞いたことがありますが、「カタム」が何を意味しているかはわかりません。昔話で「悪いクマに追いかけられて『カタムサラ』に隠れて助かった」というのを聞いたことがあります。34101
・「カタムサラ」は英雄叙事詩に出て来る表現ですが、木のない、畑みたいな立派な平らな場所のことではないでしょうか。34131
→口承文芸資料「家の守り神から呼ばれた女」34120
  「パナウンペとハルニレの木」34127,34144,34157
  「いつのまにか子供ができ、置き去りにされた娘」34449,34450
1396

P0091
ツルコケモモ
【ア】カタム
・「カタムサラ」は聞いたことがあります。平らな土地にカヤなどが生えてきれいになっている場所で、見通しがいい所ということではないでしょうか。
→口承文芸資料「見知らぬ土地に置き去りにされた少年」
1397 織田ステノさん

織田ステノさん

新ひだか町静内

P0104
アマニュウ
【ア】チスイェ
・茎を刻んで、マメと一緒に煮物料理にします。34135,34137

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