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アイヌの伝承

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ID 伝承者 日本語名 伝承者の
アイヌ語名
/日本語名
伝承
1488

黒川セツさん

平取町

P0291
ヤドリギ
【ア】ニハル
・実が落ちてから枝をとって来て、煮てざるでこし、袋に入れてしぼってから臼でついて、上新粉を半分混ぜて食べました。でも苦くておいしくありませんでした。35311,35319
・糖尿病の薬になるそうです。35309
1489

西島テルさん

平取町

P0291
ヤドリギ
【ア】ニハル
・枝を大きな鍋で煮て、黄色いデンプンをとります。それをマメと煮てイワシ油をつけて食べると、とてもおいしかったものです。35100
1490 川上まつ子さん

川上まつ子さん

平取町

P0396
カヤ、ススキ、茅、萱
【ア】ラペンペ
【日】カヤ
・野宿をするときには、地べたに寝るのも嫌なので、トドマツの枝やススキが群生していたら、てっぺんをしばってその下に寝たという昔話があります。34267
・口が曲がったときなど、ススキで仮小屋を作り、火をつけてそこに人をくぐらせて魔ばらいをしました。34665
・毎年夏に青刈りして干しておきます。2,3日干してから、倉庫の下に束ねて積み重ねておきます。間に丸太を入れて風通しを良くし、秋に茎と葉がよくしまったものですだれを作りました。冬の吹雪のときも、窓にすだれを下げておくと暖かいものでした。また昔のようにすだれを下げて生活をしたいと思います。すだれは1年経つと葉が落ちて隙間が開いてしまうので、一年後の秋にはまた新しく編みました。34735
1491

P0396
カヤ、ススキ、茅、萱
【ア】ラペンペ
【日】ススキ
・家の屋根や壁を葺きます。
1492 上田トシさん

上田トシさん

平取町

P0378
サンカクイ
【ア】ソンパオキナ
・これで編んだござはガマの次に丈夫でした。35295
1493 川上まつ子さん

川上まつ子さん

平取町

P0378
サンカクイ
【ア】ソンパオキナ
・昔の埋葬に使うござは、ガマで作った物は使いませんでした。ヤラメスゲ、オオカサスゲ、エゾノアブラガヤ、サンカクイなどで作った模様のない物を使いました。昔話でもそのようにいいます。でも最近ではガマで作ったござを使うようになってきました。34665,34674
1494

黒川セツさん

平取町

P0378
サンカクイ
【ア】ソンパオキナ サンカクキナ
・これで編んだござは丈夫でした。35267
1495 川上まつ子さん

川上まつ子さん

平取町

P0478
スゲの類、ヤチボウズ
【ア】タクッペ
【日】ヤチボウズ
・湿原にあって、木原のおばばや木原の老人の家だといいます。これが跳んで歩いているのを見たら、トイレと祭壇でお祓いをして祈りました。34602,34615,34624,34728
・ヤチボウズが跳んで歩いたのを見たときは、ヨモギの葉をとって自分たちの体をおはらいし、ヤチボウズが跳んだところに捨てて帰りました。34730B
1496

P0478
スゲの類、ヤチボウズ
【ア】タクッペ
・縄にして家の壁材をしめるのに使う「クンク」という野草は、ヤチボウズからぶら下がっています。またクンクで作った縄に葉タバコをはさんで干しておきました。
※分類辞典では「クンク」は和名クグというスゲの仲間に同定されています。しかしクグ(イヌクグ)は西日本など暖かいところに自生するものなので、別種を指しているのかも知れません。
1497

西島テルさん

平取町

P0478
スゲの類、ヤチボウズ
【ア】タクッペ
・川や、川の水汲み場にヤチボウズが立っていたら、サケの頭や尾びれや骨の焼き干ししたものをヤチボウズのある上流の方から流すのだといいます。35100

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