ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1192 |
平取町 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【ア】スス |
→口承文芸資料「ヤナギとミズナラの会話」35238 |
1193 |
新ひだか町静内 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【ア】スス 【日】ヤナギ |
・木幣の材料になる木です。34108 ・シャケなど大型の魚をとったとき、頭をたたいて殺す「なづち棒」をこの木で作ります。この棒でたたくと、シャケはそれをくわえて喜んで神の国に帰っていくと考えられています。34102 |
1194 |
平取町 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【ア】スス 【日】ヤナギ |
・木幣の材料になる木です。ミズキの方が神格が高く、木幣にするのはミズキの方が多かったのです。ヤナギで作るのは急な頼みごとをする時、お産が重いときなどでした。34611 ・伝染病の神には丁寧な作りではないヤナギの木幣を捧げます。34729 →口承文芸資料「村長の家に嫁いだ貧しい娘とヤナギの神」34739 |
1195 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【ア】スス 【日】ヤナギ |
・ヤナギとヨモギを束ねておはらいをしました。 ・ヤナギには色々な種類があります。ナガバヤナギ、マルバノバッコヤナギ、イヌコリヤナギ、ドロノキなどはアイヌ語で区別しています(この伝承者の語ったアイヌ語名から和名を同定)。 |
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1196 |
恵庭市 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【ア】スス |
→神への祈り「舟作りに先立つ祈り」30002 |
1197 |
平取町 |
P0322 ナガバヤナギ、オノエヤナギ、カラフトヤナギ |
【日】ヤナギ |
・木幣を作ったり、お化けを見たときにこれで清め草を作り、川でおはらいをしました。35100,35112 |
1198 |
新ひだか町静内 |
P0336 ギョウジャニンニク |
【ア】プクサ |
・葉を刻んで、茎は蒸してから刻んで干して保存しておき、汁物に入れて食べました。豆と一緒に煮るとギョウジャニンニクは溶けてしまいますが、香りが広がっておいしいものです。34178,34182 ・風邪で熱が高いときは葉を鍋で煮て、湯気を吸い込むと治りました。また舌が割れて痛いときも湯気を吸い込みました。34124,34178 |
1199 |
平取町 |
P0336 ギョウジャニンニク |
【ア】プクサ 【日】キトビロ |
・葉や茎を刻んで生のまま、あるいは干しておき、汁物に入れたり、豆と一緒に煮たりして食べました。葉と茎は別に保存しておきました。34645,34653,34715 ・風邪をひいたときはお湯で煮た汁を飲みました。34645,34653 ・儀式のとき、伝染病の神に供えるといって干してからだいぶ時間が経ち色の変わったものがお膳に乗っていたのを見ました。34653,34734 |
1200 |
平取町 |
P0336 ギョウジャニンニク |
【ア】プクサ 【日】キトビロ |
・葉を刻んで干して保存し、煮物に入れて食べました。35267,35280 ・痔が悪いとき、干した葉を煮てお尻に湯気をあてました。35270 |
1201 |
新ひだか町静内 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
【ア】トゥレプ |
・茎の根元に赤みがさしてきたら、根が熟して掘り頃です。34109 ・一番粉、二番粉をとった後の繊維を発酵させた団子は、20センチくらいのドーナツ状にして干して固くなったものを干し、火棚の先に下げておきました。食べる分だけおろして刻み、水でもどしてから臼でつき、繊維が気にならなくなったものを指先で丸めて団子にし、おかゆに入れて食べました。34182 ・でんぷんをとってから干すという方法以外に、根をそのまま刻んで干して保存しておくという方法もありました。しっかり干しても容器に入れると湿ってしまうので、火棚の上にあげて保管しておき、食べる分だけおろして来て臼でつき、繊維かすを何度も飛ばしてでんぷんを取り出して食べました。34159 ・お腹が痛いとき、お椀に水と一番粉をひと固まり入れて飲ませました。また赤ちゃんのわきや首が赤くなったらぬってあげました。34159 ・炉の近くで「明日オオウバユリを掘りに行く」と言うと、オオウバユリが逃げて行ってしまうので言わないようにしました。またでんぷんをとるために臼でつく作業に月経中の女性は参加できませんでした。34109,34159 |