山地や林内の日の当たる場所に生えるガガイモ科のツル性多年草で、アイヌ語名も日本語名も「イケマ」といいます。夏に白く小さい花が丸くまとまって咲き、秋にはさやの中に綿毛のついた種子ができます。
アイヌ文化では根を焼く、煮るなどして食べますが、アルカロイドという毒が含まれている有毒植物なので注意が必要です。
また根を焼いたものは頭痛や打ち身の薬として湿布に使います。これには血止めの効果もあるといいます。煮汁は腹痛の薬にもします。
根の独特な臭気に魔をはらう力があると考えられ、輪切りを身につけてお守りにしたり、おまじないに使ったり、生活の中で清めが必要な場合に広く使われました。
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イケマの実
アイヌ語辞典
アイヌの伝承