アイヌと自然デジタル図鑑

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自然図鑑

日本語名:ノリウツギ(サビタ)

アイヌ語名:ラスパニ

利用:薬用、生活用具

ノリウツギの花

ノリウツギの花

学名Hydrangea paniculata Sieb.
科名アジサイ科
種類
種IDP0224
  • Wikipedia
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 日当りのいい場所に生える低木です。この木の枝を煮つめるとぬめりが出て、天然の糊ができることで知られています。
 アイヌ文化では、手ごろな太さの枝をとり、枝の中心部のやわらかい部分に穴を通してキセル、針入れなどを作ります。またこの木から出るぬめりで髪や顔を洗います。皮膚病に塗ったり、木くずを湿布薬にしたりもします。

  • ノリウツギの葉(6/10)

    ノリウツギの葉(6/10)

  • ノリウツギ材のイクパスイ(捧酒箸)

    ノリウツギ材のイクパスイ(捧酒箸)

アイヌ語辞典

植物編:植224(1)
アイヌ語名:ラスパニ rasupani
語義:[ラスパの木、ラスパを作る木]
地域・文献:長万部幌別足寄
区分:

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アイヌの伝承

アイヌ語での呼び方:ラスパニ
・湿地に生えている木です。34178
・昔の年寄りは、この木の枝をとり、針金で通してストロー状にし、キセルの吸い口を作っていました。たくさん作ってまとめて干しておき、吸い口が割れると新しいものにつけ替えていました。34103,34178
・布の中に木の切れ端を入れてお湯につけるとネタネタして来ます。それで髪を洗いました。石けんで洗うと顔がつっぱりますが、この木で洗うとつっぱりませんでした。34103
・乳腺炎のときなどに、木を削ったものをお湯に通し、しぼったもので湿布をしました。また膀胱の病気の人がこの木の枝をお湯で煮た汁を飲んでいました。34103,34178

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