アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌの伝承

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ID
1167
伝承者
織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

日本語名
P0298
ハルニレ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】チキサニ
【日】アカダモ
伝承
・カシワやミズナラに比べると、カツラやハルニレの根は網のようにはりめぐらされて、掘りにくいものです。34108
・この木の皮をはいで着物を作ると言っている人がいたが、この木で作った糸は弱いからだめだと助言しておきました。34181
・口承文芸では、力の強い木の神様として描かれていますが、気性が激しい木なので家の柱などにはできないといいます。34181
→口承文芸資料「パナウンペとハルニレの木」34127,34144,34157
ID
1168
伝承者

黒川セツさん
平取町

日本語名
P0298
ハルニレ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】チキサニ
【日】アカダモ
伝承
・すねにできものができて、はれて歩くのもできなくなったことがありました。ある人がハルニレの内皮を歯でかんでから貼るといいと教えてくれました。その通りにしたところ、次の日にはうみが出て、やがて治りました。35306,35270,35269
ID
1169
伝承者
川上まつ子さん

川上まつ子さん
平取町

日本語名
P0299
クリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】ヤム
【日】クリ
伝承
→口承文芸資料「ポロシルンカムイになった少年」34639AB
ID
1170
伝承者
上田トシさん

上田トシさん
平取町

日本語名
P0301
ミズナラ オオナラ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】ペロ
伝承
→口承文芸資料「ヤナギとミズナラの会話を聞いた女」35238
ID
1171
伝承者
織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

日本語名
P0301
ミズナラ オオナラ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】ペロニ
【日】ナラ
伝承
・昔は不作の年はどんぐりの実りが悪いので、来年のことを考えてどんぐりを拾い、ゆで干しをしておいたものです。それをふたのない漆器に入れて保存しておき、おやつがわりに食べました。
34121,34131
・この木の皮をとってきて、オヒョウの木の皮と一緒に煮ました。するとオヒョウの皮が赤く染まります。それから泥染めなどをして染めたものです。ミズナラで煮ていないものを何日泥につけておいてもきれいに染まりません。34103
・男の人たちは、魚の漁をする網をミズナラの皮で赤く染めました。白い網だと魚から見えてしまうのだといいます。34103
・子供がお腹をこわしたときに「お腹が固まるから」と言って食べさせました。あまり食べ過ぎると今度は出なくなってしまうのでした。34107,34131
→口承文芸資料「クマと木の神の会話を聞いた男」

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