アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌの伝承

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ID
1202
伝承者
川上まつ子さん

川上まつ子さん
平取町

日本語名
P0338
オオウバユリ、エゾウバユリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】トゥレプ
【日】ウバユリ ウンバイロ オンバイロ
伝承
・6月の中頃、オオウバユリの茎の根元が赤くなってきたら掘り頃です。34732
・オオウバユリの団子をおかゆに入れました。仕上げに一番粉、二番粉を水でといて入れました。するとおかゆがとろとろに仕上がります。34642
・オオウバユリの花の茎は中が空洞になっているので、手頃な大きさに切って一番粉や二番粉を水でといて流し込み、両方の端にオオイタドリの葉などで栓をして炉の灰に刺し、焼いて食べました。34732
・繊維を発酵させるときには、アキタブキの葉で密封し、1週間ほどそのままにしておきます。すると繊維がほとんど溶けてしまいます。溶け残った繊維をこして取り除き、何回も水だしをしてから丸めてドーナツ状にして干します。こうして作った団子は、一番粉よりおいしいものでした。
34645,34732,34733
・一番粉はお腹をこわしたときの薬として飲みました。34732
・一番粉がなかなか沈殿しないときは、アキタブキの茎や根を臼でついて入れました。34732
ID
1203
伝承者

黒川セツさん
平取町

日本語名
P0338
オオウバユリ、エゾウバユリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】トゥレプ
伝承
・昔はとって来た根をそのまま干しておきました。冬になったらついて粉にしました。35306
ID
1204
伝承者


日本語名
P0338
オオウバユリ、エゾウバユリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
伝承
・本当の主食です。
 →口承文芸「オオウバユリを取り返しに来た山姥」
ID
1205
伝承者
山川 弘さん

山川 弘さん
帯広市

日本語名
P0338
オオウバユリ、エゾウバユリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】トゥレプ
伝承
・根を臼でつき、アキタブキの葉で包み2日から一週間ほど発酵させます。その後再び繊維をつぶし、ざるに入れて水をかけてこします。こした後に残った繊維はドーナツ状にして干します。ざるを通したでんぷんは、何度も水を代えてから布に入れてしぼります。布に残った二番粉もドーナツ状にして干します。最後に水の底に沈殿した一番粉を新聞にとってそのまま干します。
・ドーナツ状のでんぷんを食べるには、包丁などで刻んでから何度か水にさらします。これをもう一度つき、筋子などを入れて煮て食べました。30101A
・一番粉はお腹をこわしたときにおかゆを作って食べました。30104
ID
1206
伝承者
織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

日本語名
P0341
カタクリ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】ポンチカプトゥレプ 
【日】カタクリ
伝承
・指の先くらいの根なので、たくさんのでんぷんをとることはできず、オオウバユリに混ぜて一緒につきました。でんぷんのおかゆにして食べました。34143,34178

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