動物編 §032 オニカジカ(渋§760)オニカジカ;オイランカジカ;ツノカジカ
(1)kiraw-us-cimakani キラウウシチマカニ ⦅礼文、虻田、長万部⦆ ツノカジカ、ヤマノカミ(方言)
→オニカジカ §760 (p.367) Ceratocottus namiyei Jordan & Starks.
(B)オコゼカジカ A kind of stone Sculpin. Ceratocottus diceraus (Pallas) §759 ツノカジカ(p.367)Ceratocottus diceraus Pallas.
(2)kiraw-us-cimakani キラウウシチマカニ [kiraw(つの)us(生えている)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老⦆
(3)ciporokeso チポロケソ [<cuporo(その腹の所)kes(斑紋)o(ついている)] 成魚 ⦅斜里⦆
注.――ciporokesoとなったのは、別にciporo(その卵塊)という語があって、それに引かれたからである。
(参考)ciporokeso⦅斜里⦆オニカジカ。これの下顎骨をnimotpeにする。すなわち、早春、オニカジカの頭だけ塩で煮て家の人々が食べ、その際、家長の食べたものの下顎骨を2、3個炉端で乾かしてとっておき、それをnimotpeにする。例えばtam-pa pa pirka ka wen ka ?(今年鰊が来るか来ないか)と唱えながら行う。