アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

動物編 §123 アリ 蟻

(1)itunnap イトゥンナプ ⦅旭川美幌穂別様似千歳足寄屈斜路幌別沙流⦆ アリ類(無翅成虫)
 注.――この♂は人間の男に化けて女をだまし、♀は人間の女に化けて男をだまし、自分らのなかまにしてしまう。アリの発生の伝説 井上8 河の

(2)itunap イトゥナプ ⦅様似屈斜路美幌⦆ ビIX, 81

(3)itunap-kamuy イトゥナプカムイ ⦅足寄千歳

(4)iciris イチリシ ⦅新問白浦富内真岡⦆ アリ類 Formicidae

(5)rap-us-itunnap ラプシイトゥンナプ ⦅沙流幌別室蘭⦆ 〔地名辞書226〕ハネアリ(生殖時期の有翅のアリ)

(6)apetumpe アペトゥンペ ⦅穂別⦆ アリ類の有翅成虫

(7)itun(n)ap-po イトゥナッポ(イトゥンナッポ) ⦅美幌屈斜路⦆ アリの卵
 注.――“kamuy itun(n)appo kar”<クマがアリの子を採集する(クマが木の根っこを引っくり返してアリの卵を食うこと)>(美幌)

(8)itunnap-nok イトゥンナプノク ⦅礼文⦆ アリの卵(白いもの)

(9)itunnap-amam イトゥンナプアマム  アリの繭(幼虫、蛹)
 注.――keman(飢饉)するときa-ko-kem(食う)[蛙も蝸牛も](幌別)

(10)amam-tara アマムタラ ⦅穂別⦆ アリのまゆ

(11)itunnap-cise イトゥンナプチセ ⦅礼文旭川⦆ アリの巣

(12)itunnappo-cise イトゥンナッポチセ ⦅屈斜路⦆ 〔コ96〕アリの巣

(13)itunnap-kotan イトゥンナプコタン ⦅旭川⦆ アリの巣

(14)シブキイトンナップ ⦅本別⦆ 小形の黒アリ
 このアリは人家の近くに巣をつくる。これが巣から出てせっせと食物を運んでいるのは近く雨の降る前兆(井上8)

(15)eper-itunnap エペレイトゥンナプ ⦅旭川⦆ クロオオアリ Camponotus herculeanus japonicus Mayr. aspa-itunnapをクロヤマアリ(Formica fusca japonica Motschulskuy)(河の)

(16)kamuy-itunnap カムイイトゥンナプ ⦅本別⦆ 大形の黒アリ
 これの多いのは凶年の兆。アリが予知して巣から出て一生懸命に働くからだ(井上8)

(17)aspa-itunnap アシパイトゥンナプ ⦅旭川千歳⦆ クロイエアリ
 注.――黒く小さな人にも食いつかぬアリ(近文)

(18)aspa-itunnap アシパイトゥンナプ ⦅穂別⦆ ヤマアリ

(19)kunne-itunnap クンネイトゥナプ ⦅幌別⦆ クロヤマアリ

(20)kamuy-itun(n)ap カムイイトゥンナプ ⦅足寄⦆ ムネアカオオアリ 足I,48

(21)niwen-itunnap ニウェンイトゥンナプ ⦅名寄旭川⦆ アカヤマアリ

(22)i-kar-itunnap イカライトゥンナプ ⦅穂別⦆ アカヤマアリ

(23)hure-itunnap フレイトゥンナプ ⦅幌別⦆ アカヤマアリ、エゾアカヤマアリ

(24)sipe-itunnap シペイトゥンナプ ⦅本別⦆ アリ、小形の赤アリ(井上)8本別

(25)icaniw-itunnap イチャニウイトゥンナプ ⦅本別⦆ 小形の赤アリ

(26)onne-itunnap オンネイトゥンナプ ⦅本別⦆ 小形の赤アリ

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