動物編 §327 アカショウビン
(1)uyuyke-cir ウユイケチリ [<‘ふるえる・鳥’;声は鈴をふるが如しというからそれで‘ふるえる’と名づけられたものであろうか] ⦅浦河⦆
(参考)石狩日誌に図をかかげ、「石狩方言ヲユユケ、惣て蝦夷地山深き川に居る。名は所にて異れり」とある。
(2)uuyke-cir ウウイケチリ [<(ふるえる・鳥)] ⦅屈斜路⦆
(参考)「テシカカの下流イショビンナイにて一小禽を獲たりと見せらるるに、其形状ひよどりの大いさにして、嘴赤く、羽は惣体椛色なり。其名を土人に問ふにカムイチリ(チリは小鳥の夷語)と崇めて捕ることをいましむ。……カムイチリを、ヲユュケチリとも称ふ……」(東蝦夷夜話、巻之中)