アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

動物編 §335 エゾフクロウ

(1)kunne-rek-kamuy クンネレッカムイ [kunne(夜)rek(鳴く)kamuy(神)] ⦅美幌屈斜路塘路
 注.――この鳥は鳴き声でクマの居所を教える。はじめpewrep! と鳴き、次にpewrep cikoyki!とはっきり言い、その合間にkot! kot! kot! と鳴く。それを聞いて、その方へ行けばkamuy-cise(クマの穴)が見つかる。(屈斜路)

(2)hunsei フンセイ [<hum-se-i(hum!と鳴く者)] ⦅真岡多蘭泊
 注.――この鳥がhuri! 或はeh!と鳴けばクマがとれる。ca! ca! と鳴けば雨がふる。co! co! と鳴けば恐ろしいことがある。⦅真岡⦆[huriはhu-ni(なま・木)。ehはek(来る)。co! co!はザァザァと雨ふる音]。

(3)hasinaw-uk-kamuy ハシナウウッカムイ [<(枝幣を・受け取る・神)] ⦅沙流⦆ 【雅】

(4)iso-sanke-kamuy イソサンケカムイ [<iso(海幸山幸)sanke(出す)kamuy(神)、獲物を授ける神] ⦅沙流⦆ 【雅】

(5)inun-kamuy イヌンカムイ [<inun(漁する)kamuy(神)] ⦅幌別
 注.――サケの漁期になるとフクロウがそれをとりにくる。朝、フクロウの食い殺したサケが川ばたのあちこちに落ちている。そういうフクロウたちをinun-kamuy utar(漁神たち)と称する。

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