植物編 §054 キムラタケ オニク Boschniakia rossica Hutt.
(1)eha エハ 全株 ⦅真岡、白浦⦆
(2)『エバー』 ⦅B、E、F⦆
(参考)伝説の中では神の食うものとしてあり、今でもこの植物がどこそこにあると聞けば、わざわざ回り道をして避けて行く(真岡)。傷の痛み腫物の痛みが激しい時、すり潰して付ける(白浦)。鈴木重尚著『唐太日記』の松浦竹四郎注に、“ロレイの土人アカラカイが云へるは、是は夷言エバーと云て、東海岸の土人は撲傷(ウチミ)・折傷(クジキ)・金創(キリキズ)等に是を搗砕きて附るに、其効験著しと”、とある。