植物編 §104 アマニュウ Angelica edulis Miyabe
(1)cisuye チスイェ 葉柄 ⦅長万部、有珠、室蘭、幌別、白老、様似、名寄⦆
(2)cihuye チフイェ 葉柄 ⦅鵡川、沙流、穂別、千歳⦆
(参考)皮をむいて、子供らはそのままで、大人は油をつけて食った。また、フキを似る時のように、鍋の口の大きさに切りそろえて束ねて煮て――束ねるのは鍋の中でkiru(引っくり返す)のに都合のよいようにするためである、――煮えたらnima(木鉢)に上げておいて冷めたら皮をむいて食った。また、皮をむいて二三日乾かしてからupusi(束)を作って軒下の始終風の当たる所に吊るしておいて冬期の用に備え、使う時は水に漬けておいて戻して刻んでrataskep(野菜料理)などに入れた(幌別)。
夏、魚油が腐りかけた時、この茎を刻んで入れて煮直した(同上)。
生の葉柄を真ん中から裂けば、中心が必ずうねうねしている。これを「パラカンカン」parakankan(サナダムシ)だと言って、食べる時はそれを取り除いて食べた(同上)。