アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

植物編 §122 ウド Aralia cordata Thunb.

(1)cima-kina チマキナ [cima(かさぶた)kina(草)] 茎葉をいう ⦅北海道全域⦆

(2)opahtara オパハタラ 茎葉をいう ⦅真岡

(3)pohpo ポホポ 枯れ茎 ⦅白主

(4)sewah セワハ 若芽 ⦅白主白浦

(5)sewah-kina セワハキナ 茎葉 ⦅白主白浦

(6)sewah-cinkewhe セワハチンケウヘ 根 ⦅白主白浦
(参考)幌別では、この若い茎を取って来てそのままで、あるいはニシンと一緒に煮て皮をむいて食べた。また、この茎を煎じて、その煎汁で傷口を洗うと化膿を防ぎ、腫れ物を洗うとかさぶたがつかぬという。足寄でも、この茎を輪切りにして傷口にはり付けると化膿しないという。クマに傷つけられた時に、この生の根を輪切りにして傷口に当て、また根の煎汁をもって傷口を洗えば効があるともいう(樺太植物調査概報、p.52)。「チマ・キナ」(かさぶた・ぐさ)という名称は、そこから起こっている。なお、樺太の白浦では、神経痛や関節炎や打ち身などに、この根を煎じて患部を洗ったという。

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