植物編 §222 ホザキナナカマド Sorbaria stellipila Schneid.
(1)nupur-sunkep ヌプル・スンケプ [霊験ある・止め串?] 茎 ⦅屈斜路、足寄⦆
注1.――§195、注2、参照。
(2)nupus-sinkep ヌプッシンケプ [霊験ある・止め串?] 茎 ⦅美幌⦆
(3)tat-sinkep タッ・シンケプ [<? nitat 湿地、sinkep 萩] 茎 ⦅B⦆
(4)sewasi セワシ [→注2] 茎 ⦅A上川⦆
(5)suwasi スワシ [→注2] 茎 ⦅十勝、沙流、千歳⦆
注2.――si-has[本当の・灌木]か、siw-has[苦い・灌木]か。
(参考)風邪を引いた時、この木を鍋に入れて煮立たせ、その湯気ののぼる上に着物などをかぶせて湯気が外部に逃げないようにして、その中で体を蒸して全身から発汗させた。そういう治療法を「ヤイスマウカレ」yaysumawkare[yay(自分に)su(鍋の)maw(気を)kare(当てさせる)]と称する。その際、同時にその煎汁をも服用する(美幌、屈斜路)。