植物編 §291 ヤドリギ Viscum album L. var. lutescens Makino
(1)ní-haru ニハル [ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅長万部、幌別、穂別⦆⦅A沙流・千歳・有珠⦆
(2)ni-háru ニハル [ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅屈斜路⦆
(3)ni-aru ニアル [ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅美幌⦆⦅A上川⦆
(4)niyaru ニヤル [ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅美幌、名寄⦆
(参考)粟を蒔く時、tane petneka[種子をぬらす]と言って、ヤドリギを取って細かく刻み、それを容器の中に水と一緒に入れておいて腐敗させ、その中へ種子をひたしてから蒔く。ヤドリギの他に、ウドの茎葉をも刻んで用い、あるいはシギの卵なども用いた(幌別)。ヤドリギを煮て搗きつぶして澱粉を採った(名寄)。