植物編 §335 ニンニク Allium sativum L.var. pekinense Makino
kamuy-sikutut カムイ・シクトゥッ [kamuy(神)sikutut(エゾネギの球茎)] 球茎 ⦅幌別⦆
(参考)風邪の時、この球茎を焼いて食い、また噛んで頭の「カンキタイ」kankitay“まきめ”にすりこんで“hussa!”と言って強く呼気を吹きかけた。また球茎をおろして湯にとかして飲んだ。熱のある時は、おろしたものを布に包んで鉢巻きにした。胃病や肺病にも生のままで食べた。病気が流行する時は、病魔をよけるために戸口や窓口に下げた。明治の初めの頃は、大抵の家でこの植物を家の傍らに植栽していた(幌別)。