植物編 §346 エゾスカシユリ Lilium dauricum Ker-Gawl.
(1)enonkay エノンカイ [<nino-okay(→§347、注2)] 鱗茎 ⦅白浦、鵜城⦆
注1.――文献には次のように出ている。
『エノカイ』enokai⦅B樺太⦆
『イヌンカイ』⦅F樺太⦆
(2)imaki-para イマキパラ [imaki(それの歯(=鱗片)<imak 歯)、para(幅広い)] 鱗茎 ⦅美幌、屈斜路、浦河⦆
(3)imakiparap イマキパラプ [imaki(その歯)para(幅広い)p(もの)] 鱗茎 ⦅屈斜路⦆
注2.――文献には次のように出ている。
『イマキバル』浜百合あるいは姫百合⦅藻汐草⦆
『イマキバラ』⦅B⦆
『エマキパラ』⦅D 屈斜路⦆
注3.――(2)(3)の語源については§347注2参照。
(4)masarorumpe マサロルンペ [masar(浜の草原)or(の所)um(にある)pe(もの)] 鱗茎 ⦅A沙流・鵡川・千歳⦆
(参考)鱗茎を次条クルマユリと同様に処理して食べた(幌別)。