植物編 §357 オオバナノエンレイソウ Trillium kamtschaticum Pall.
(1)emawri エマウリ 果実(漿果) ⦅様似、美幌、屈斜路、名寄、白浦⦆
(2)pinne-emawri ピンネ・エマウリ [男である・エマウリ] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A釧路・石狩上川等⦆
注1.――次条エンレイソウと対照的に考えている。
pinne-emawri [男である・エマウリ](オオバナノエンレイソウ)
matne-emawri [女である・エマウリ](エンレイソウ)
(3)kina-emawri キナ・エマウリ [草・いちご] 果実 ⦅長万部、幌別、白老、穂別⦆⦅A沙流・千歳・有珠⦆
注2.――これらの地方では、木になるイチゴを「エマウリ」という。それで、それと区別して「キナ・エマウリ」(草の・エマウリ)と言ったのである。
(4)retar-kinaemawri レタル・キナエマウリ [白い・草エマウリ] 果実 ⦅A沙流⦆
注3.――次条エンレイソウの花が紫色であるのに対して、これは白花であるからそういう。
(5)korkaomap コルカオマプ [kor(フキの葉)ka(の上)oma(になる)p(もの)] 果実 ⦅A十勝⦆
(6)heruwanka ヘルワンカ 茎葉 ⦅白浦⦆
(7)emawru エマウル 果実 ⦅名寄⦆