アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

植物編 §364 カラフトヒロハテンナンショウ Arisaema robustum Nakai rar. sachalinense Miyabe et Kudo

ereraw エレラウ 球茎 ⦅白浦真岡
(参考)この球茎は、東海岸の白浦では毒だから食べぬと言ったが、西海岸の真岡では食べると言った。茎の根もとの青い所は毒だから、それを小刀でくり取って、そのまま炉の灰の中に埋けて焼いて食い、またイモみたいにご飯と一緒に炊いて油を入れて潰して食べた。なお、これは毒を有するけれども人が死ぬほどでもないので、生の時いたずらに友達をあざむいてかじらせる、すると舌が死んでしまいよだれをだらりと垂らすという。この球茎は乾燥して保存しておき、打身や乳ばれ、でもの、はれもの、のどの痛み等に、粉末にしたものを飯と練り合わせて紙または布に伸ばして患部に貼ったという(白浦・真岡)。

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