アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

植物編 §383 ネマガリダケ Sasa paniculata Makino et Shibata var. paniculata Nakai

(1)opnetop オプネトプ [<op(矢柄)ne(になる)top(竹)] 茎 ⦅A沙流鵡川有珠
 注1.――opは今普通に槍と訳されているけれども、もとは槍に限らず柄の意である。語源はo-p[ついている・もの]で、kite-opは「銛先のついているもの」の義で銛の柄のことであり、marek-opは「鮭銛のついているもの」の義でいわゆるマレップの柄のことである。本条の場合opはay-o-p「矢のついているもの」のopで矢柄(矢がら)をいう。

(2)ayus-top アユシトプ [<ay-us-top 矢先の・ついている・竹] 茎 ⦅天塩⦆⦅A沙流十勝石狩上川
 注2.――矢柄にした竹の義。

(3)rumne-top ルムネトプ [<rum(矢尻)ne(になる)top(竹)] 茎 ⦅天塩⦆⦅A沙流
 注3.――rumはrupと同じく「頭」の義。日本語の矢尻がアイヌでは反対にay-rum(矢・頭)なのである。

(4)pinne-top ピンネ・トプ [雄の・竹] 茎 ⦅B⦆

(5)uras ウラシ [→§381(4)] 枝葉 ⦅C,p.55⦆

(6)topam トパム [<top-ham 竹・葉] 葉 ⦅幌別

(7)kamuy-amam カムイアマム [→§381(7)] 種実 ⦅幌別

(8)topepuy トペプイ [<top-epuy 竹・実] 種実 ⦅長万部

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