アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌ語辞典

植物編 §391 ヤマアワ Calamagrostis Epigeios Roth

(1)keromun ケロムン [keri(靴)o(に入る)mun(草)] 茎葉 ⦅幌別美幌名寄
 注1.――美幌ではケロムンに2種類あるという。
 a)「ピンネ・ケロムン」pinne-keromun[雄の・ケロムン]
 b)「マッネ・ケロムン」matne-keromun[雌の・ケロムン]

(2)kerumun ケルムン [<keri-o-mun] 茎葉 ⦅A沙流

(3)pon-ki ポン・キ [小さい・稈] 茎葉 ⦅A鵡川

(4)waru ワル [<日本語「わら」から] 茎葉 ⦅C北見宗谷郡⦆
(参考)各地でこの枯れた茎葉を採暖用として靴の中に入れた。山でそれを刈って日中は広げて干しておき、夕方寄せ集めて 木の空洞などに入れておく。それで「ケロムン・ニサ」Keromun-nisa(ケロムンの空洞)などという地名もある(美幌)。お産の時に敷き布団の代わりにこれを厚く積み重ねその上に座ってお産をした(幌別)。

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