植物編 §434 エゾフユノハナワラビ Botrychium robustum Under.
(1)pukusa-kina プクサキナ [pukusa(ギョウジャニンニク)kina(草)] 裸葉 ⦅D屈斜路⦆
(2)usiskina ウシシキナ [usis(ひづめ)kina(草)] 裸葉 ⦅千歳⦆
(3)ciray-kina チライキナ [ciray(イトウ)kina(草)] 裸葉 ⦅白浦⦆
(4)kamhorahteh カムホラハテヘ 裸葉 ⦅真岡⦆
(参考)屈斜路では、葉を刻んで乾魚の煮たのにふりかけて食べた(D、p.50)。樺太では、葉を細かく刻んでクロユリの鱗茎の小鱗片と一緒に炊いて、いわゆる「チライキナ・チカリペ」ciray-kina-kikaripe(エゾノフユノハナワラビ料理)にして食べた(白浦)。また、産前産後の疲労回復にこの草の汁を飲ませ、また肺病にも煎じて飲んだ。その煎汁をciraykina-ohawと言った(白浦)。