アイヌと自然デジタル図鑑

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アイヌの伝承

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ID
1011
伝承者


日本語名
P0017
アザミの類
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】アンチャミ
伝承
・葉を汁物の具にします。「幅広いアザミ」は秋まで生きています。
ID
1012
伝承者
織田ステノさん

織田ステノさん
新ひだか町静内

日本語名
P0026
フキ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ)
【日】フキノトウ/フキ
伝承
・フキノトウを食べたことはあります。火であぶって皮をむき、汁の中に入れて食べると、口の中で柔らかくなって甘みがあっておいしいものです。34132
・成長した茎を、生のまま皮をむいてむしゃむしゃ食べました。口は真っ黒に、舌も渋くなりました。34138
・お産の後にフキの根をお湯で煮た汁を飲みます。生まれた赤ん坊にも、赤い布を乳首みたいにして煮汁を染み込ませて吸わせました。そうすれば胎便が出るのです。34122,34182
ID
1013
伝承者
川上シンさん

川上シンさん
平取町

日本語名
P0026
フキ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ)
【日】フキ
伝承
・フキノトウは、生でも焼いても食べました。35003
・フキは葉は食べず、茎だけを食べます。汁物に入れたり、生であぶっても食べます。干して保存もしました。干したものに塩をつけて食べると、口が真っ黒になりました。35003
・フキの根は、はしかの薬にお湯で煮た汁を飲みました。35003
ID
1014
伝承者
川上まつ子さん

川上まつ子さん
平取町

日本語名
P0026
フキ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ)
【日】フキノトウ パッカイ/フキ
伝承
・葉は食べず、茎だけを食べます。皮をむいてゆで、その段階で食べるものは食べます。干すものは干しておき冬の間の保存食にします。生乾きではかびが生えてしまうので、2日くらいすだれの上で干し、しおれて来たら三本編みにして下げておきます。このとき、ゆるく編まないと中が腐ってしまいます。34645
・冬のためにフキの茎を塩漬けにする時、オオイタドリの葉をかぶせ、その上にフキの葉、またその上にオオイタドリの葉をかぶせるときれいな色に漬かります。34646
・葉は、オオウバユリのデンプンをとった後、繊維を発酵させるときにたるの中にフキの葉を敷きつめ、その上に繊維を入れ、ふたとしてもフキの葉をかぶせて密封します。34645,34732,34733
・はしかの薬です。根をきれいに洗ってから30〜40分煮ていると、薄茶色の渋が出ます。それを飲むと、できものがいっぺんに出て早く治るのです。ビンに入れて冷ましておき、病人が水を欲しがったら飲ませます。そうすれば3日くらいでケソッと治ります。34645A
・葉でひしゃくを作りました。34645
・口承文芸では、フキノトウを春先に集めて、それを料理して生活していたことを想像させる伝承もあります。34733
ID
1015
伝承者

黒川セツさん
平取町

日本語名
P0026
フキ
伝承者のアイヌ語名/日本語名
【ア】コロコニ(フキ)
【日】フキ
伝承
・おばあさんたちは湯通しをして、皮をむいて、すだれに干していました。早く柔らかく煮るために灰を布に入れて一緒に煮ていました。自分たちは子供の頃、遊びながら若いフキの皮を剥き、干している間に木登りをして遊びました。しばらく置いてフキがしなびて柔らかくなった頃、三つ編みに編んで持ち帰りました。35267A
・根をはしかと水ぼうそうの薬としてお湯で煮た汁を冷まし、水代わりに飲みました。35270
・血止め薬として、フキの葉をかんでから手でもんでつけました。35270

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